試奏
アコーディオンの先生を介して楽器屋さんの営業さんと接点ができたので、確定申告の還付金が戻ってきたタイミングで購入を見据え、試奏に行くことにした。
色はとりあえずオレンジに決め、準備しておいてもらえるようお願いして某楽器屋さんの本社へ。
お店ではないので迷路みたいで、どこへどうやって入って行けば・・・みたいな感じだったが、地下にある物置・・・いや、スタジオで1時間くらい自由に弾いていいよ、と一人にしてもらえた。
実際は2時間以上、自由に弾かせてもらえたのだが、(放置されたともいえる?)
試奏とはいいながら、この時点ではボタンの配列も構造もよくわかっていなかったので、適当にボタンを押して蛇腹を動かすだけ。
配列については事前に調べては知っていたけど、頭でわかってるのと実際に手を動かすことの間には深くて暗い河があるのさ!
実際に触ってみると、やっぱりイメージしていたのとところどころ違う部分が。
- 塗りがマットなので見た目はどことなくボール紙っぽい質感。
- 楽器その物はしっかりできているが、パーツ(蛇腹留めとか、左手のバンドとか)の作りが甘い。
- 驚異的に軽い!でもボディが軽い分、演奏中に動いてしまいやすい。しっかりホールドするのが難しい。
- ボタンは思ったよりツルツルするので、指先でうまくとらえて押すのが難しい。
- ボタンが意外と固くて、力を入れないとしっかり押しこめない。とくにベースボタンが固い
- 蛇腹も固い・・・のは新品だからか。これはこなれていくうちに柔らかくなるから気にしない。
- エア抜きのボタンの位置が女性の手にはちょっと遠いかも。
などなど。
いろいろ考えながらお試しをした結果、マイナス部分も少なくなかったのだが、高鳴りする軽薄な音色は想像通りでイイ感じ。
軽薄でアホっぽいけど安っぽくなくて、華やかさがある。
音が蛇腹の中にこもらず、まっすぐ前に飛ぶ感じがするのも、アグレッシブでよい。
そこに、ちょっと冒険してもいいかなって思わせる破格な価格も相まって、総合的には「やっぱり欲しい!」
(他の楽器ユーザーの方には想像しにくいかもしれませんが、アコーディオンのクセに8万円を切る価格ってのは、チョー安いのですよ。)
でも、オレンジにするかどうかはちょっと微妙な気分になった。
質感がマットなせいか、思ったよりハデに見えず、暗く見えたのよね。
なので、この日は購入は決めず、帰宅した。
で、結局買ったのはこの色です。かわいーっ!
私は青っぽい服装が多いので、補色であるところの黄色にしました。
目立つわー。
ちなみに試奏のとき、この上位機であるCoronaⅡもためしに弾かせてもらったのだが、なるほどこれが値段の差かあ!と感嘆。
ボタンのヘッドがCompadreよりフラットで押しやすいし、何よりボタンの感触が軽い。
蛇腹もやわらかくてよく伸びるし、音色も深くてよく響くし、やわらかい。
でもそのぶん、音がふわっと全体に、楽器を中心に同心円状に広がる感じになるので、Compadreみたいにまっすぐ前に音が飛び出す感じは少ない。
ま、これはこれ、それはそれ、だよね。